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自販機の缶コーヒーのボタンを今日はこれで6回押したことになる。どの位置に、どのコーヒーがあるかなんて目を瞑ってもわかる。
斉藤は一人愚痴ると、受け口からコーヒーを抜き取る。触れた瞬間、斉藤は大きく舌打ちした。
「ちっ。まだぬるいじゃんよー」
ったく、こんなぬるいもんなんて飲めやしねえ。金返せ、この野郎。
悪態を続けようと思えば幾らでもつきたい所だが時間が無い。ふて腐れた顔でプルタブを抜くと、「ぐき」と喉を鳴らす。味わう余裕さえも無い。わずか数秒で胃の中に120mlの液体を流し込むと、斉藤は歩き始めた。空になった缶は数歩先のゴミ箱へ。
斉藤は缶を放る事はしなかった……。


学業を終えて就いた先は広告代理店。の、はずだった。
入社して三ヶ月目に会社は巨額の負債を抱えて倒産。斉藤を含め、20数名程の社員は路頭に放り出された。斉藤と同じ新卒の者もいれば、その春に子どもをもうけたばかりの者もいる。
いきなり職を失い、失意状態の斉藤達の前に、突然会社の負債を一切請け負ってやると豪語する男が現れた。
斉藤よりひとまわりほどしか年の違わないその男は、この一年で自社ビルを4つも建てる等、急激に羽振りが良くなった。
男の名は「ボス」。本名は非公開。その素性を詳しく知る者は皆無に等しい。

黒塗りのベンツとアルマーニー。そしてクロコダイルの靴で決めた男は、斉藤達に金儲けの話をこう持ちかけてきた。
「今から俺の元で、俺の言ったとうりに働いてみな……。そうすれば、数年経った頃にはオマエも俺みたいな金持ちになれる。
だがその前に、まずはその安っぽいスーツをゴミ箱に捨てろ。
金を借りてでも良い物を着るんだ。そうすれば運がオマエに味方するさ……」
男の強気な発言に、斉藤は男へのカリスマ性を感じた。そして言われるがままに、男の下で働くことを決めたのである。

 

 


「あっ…っと」
スーツの胸ポケットの中で携帯電話が震えた。やべえ、“ボス”だ。着信音を耳にした斉藤の足はぴたりと止まった。
「はあ」とため息をつくと、空を仰ぐ。空は斉藤の心を現すかのように暗く澱んでいる。
とにかく電話に出なければ。慌ててポケットに手をいれると、ひったくるように携帯を取り出す。
ボスを真似てつけたスワロスキーが液晶画面を眩しく彩る。
きれいだと信じて宝飾を施してみたものの、斉藤の稚拙なセンス故、どう見てもおもちゃにしか見えない。
意を決して通話のボタンを押した瞬間、斉藤は慢心の笑みを浮かべて電話に出た。

「お待たせしました、ボス!」
いやあ、すいません。さっきまでトイレ行ってたんでちょっと出るの遅くなっちゃって。
ああこっちの方は順調にいってますよー。もうさっきの婆ちゃんなんか田舎の孫思い出すって泣きながらハンコ押してくれましたよ。えっ?そうそう、『神秘の波動水』。あれなんて大人気ですよ!どっかの議員さんが使ってた『なんちゃら還元水』よか、ずっとウケが良いですもん。もう、さすがボス!次から次へと目の付所が違います!もうほんと、神。アナタは神ですよ、ボス!

よくもまあ、こうも次から次へとおべんちゃらが言えるものだ。向こうは俺の稼ぎがさっぱりな事を知って電話をよこしているのに、どうしても口が止まらない。
恐ろしいのだ。相手が自分に話しかけてくるのが心の底から恐ろしいのだ。
一緒に働いていた奴は殆どがいなくなってしまった。それもある日突然にだ。
同僚の一人は富士山の樹海に連れていかれたと聞くし、ある者は記憶をなくしてしまったらしい。
ヤクザではないが、この仕事が真っ当な道を歩んでいない事ぐらい、自覚している。
ひょっとしたら、俺だって同じ目にあうかもしれない。そう思うと、捲くし立てるしか他無いのだ。
とにかく、「ちゃんとやってます」と言う熱意だけは伝えておかなければ。

「それでですね、ボス。俺が思うには、俺のモチベーションをもっと高めるためにも、報酬をもう少し」
「上げて欲しいのか、斉藤」
「えっ?!いや、そ、その」
しまった。調子に乗って喋っているうちに、つい本音を漏らしてしまった。案の定、電話の向こうから男の笑い声が聞こえる。
「客を取り逃がす才能しかないオマエが言う台詞か?斉藤よ」
「し、失礼しました!」
ちびりそう……。恐ろしさで胸がつぶれそうだ。あと数時間後には自分の名前を忘れているかもしれない。
斉藤は心の中で必死に自分の名前を唱える。
俺の名前は死んだ婆ちゃんがつけてくれた名前。ただしく生きろ、ただしく生きろと思いをこめてつけた名前。なのにどうも正しく生きることが苦手になっちまったけど、俺はこの名前を捨てられねえ。
だから俺は…!
「斉藤よ」
男の声がすっと耳に入ってきた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ああ、さっきはやばかった。俺、ホントに生きた心地がしなかった。
公園の水飲み場で顔を洗うと、斉藤はホッと安堵のため息を漏らした。
とにかくボスは自分を許してくれた。それも次の仕事の課題を具体的に教えてまでしてくれた。
「-----アイドル養成事務所として女の子をスカウトとはねえ。ふっ。ボスも気が利くよ」
ズボンのポケットからぐちゃぐちゃに折りたたんだハンカチを引っ張り出すと、濡れた顔に押し当てる。
男の次の仕事の依頼は、「美少女を一人スカウトしろ」。
それまでは妖しげな健康食品を年寄り相手に売りつけていたが、今度は女。それも女子高生ときてる。
いつ「お迎え」が来るかもわからない者を相手にするより若い方がずっとましだ。

「まっ。俺はこの土地に詳しいしー」
この地域は良家の子女が通うミッション系の高校が3校。そのうちの丘の上にある高校は斉藤の母校でもあった。
斉藤が在学の頃から、そこに通う女子高生は美形が多く、世間にすれていない。
同校の卒業生として声をかければ、話しが進みやすいのでは。
「上手くスカウトに成功すれば……」
アイドル養成に準備金が必要と言って、親から多額の金額を請求できる。
親元から離すために上京させたら、後はこっちのものだ。やれレッスン費だの衣装代だの幾らでもせびるチャンスがある。2、3年ぐらいたっぷり搾り取った後は、「売れなかった」との理由で返すか、または体を売れば良い。
「やっぱボスは、俺の事が大事なんだな。なんだかんだ言って、ボスは俺を可愛がってくれる」
卸したまま、一度も洗っていないのだろう。拭き取ったハンカチは汗ですえた香りがする。
いつもなら乱暴に捨てる所だが、斉藤はそれをしなかった。
公園の奥のベンチにたたずむ女の姿をとらえたのだ。
年は15、6ぐらいだろうか。肩まで届く黒髪が少女の可憐さを強調していた。きちんと揃えた膝からのびる足はカモシカの様に細い。

「すっげえ…なんか“お人形さん”……」
みたいだ。それも実家の母が嫁入り道具として持ってきた博多人形に良く似ている。
陶磁の様な白い肌に、斉藤は思わず見惚れてしまった。

どれぐらい経ったのだろう。
それまで座っていた少女がすくっと立ち上がった。学校の鞄と他にもう1つ。学校鞄よりもひとまわり大きく薄型の手提げ鞄を見て、斉藤はふと思い出した。
学生の頃、はじめてつきあった女が同じものを持っていた。当時の彼女は美術部に所属していて、いつも描いた紙をその薄っぺらい板状の鞄に挟んでいたのだ。
確かあれは……。
「カルトン…。カルトンだ」
ほんの一瞬、彼女との思い出が頭を過ぎった。文化祭に向けて、自分を題材にしてデッサンを繰り返した日々。人気の無い造形室ではじめて口付けを交わした事。そして、はじめて童貞を失った事。
すべてが不器用の一言で片付けられた苦い思い出。
斉藤は頭を振り払うと、その思い出を強引に消した。そして手提げポーチの留め金を外すと、レイバンのサングラスを取り出した。
大きい仕事をする時にこれを使え。ボスがそう言って譲ってくれたものだ。

「ボス。今度こそは上手くやりますよ」
そう呟くと、斉藤は少女に向かって歩き出した。

 








第一話 おわり



斉藤ですよ、あの斉藤です。
ミヨちゃんですよ。あの宇賀神です。
「さとミヨ」です。そうです。斉藤くんとミヨちゃんの、恋のお話なんです。
絵チャで平●均さんが、すっごくかっこいい斉藤くんを描いてくれました。
おいらはそれを見た瞬間、頭の中を一気に話のイメージが浮かび上がりました。
最初はノリで「斉藤の話を書くー」と言っていましたが、書き始めたらかなり真剣になりました。
久々の三人称です。
書いちゃいますよ。
どなたか、「さとミヨ」を支持して下さいまし。パワー頂けたら、下手なりにも、筆が乗ってくると思います。
どうか…!


って事で、夜中にがーーーっと書きました。随分荒い文章ですが、まずはこのままにしておきますね。

あと、絵チャにおこし下さったバンビ様。ありがとうございました!




 

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色々と楽しい旅行でした。はじめはブログで書こうと、途中まで記事を書いていたのですが
あまりにも長くなってきたのでHTMLを作って「ただいま」の方でUPしてみました。
今回、新しいツールを使ってページを作ってみたのですけど、
ひょっとしたら御覧になる環境によって見え方が変かもしれませんね。
著しく崩れているところと見えにくいところがありましたら、教えて下さいね。

後更新したのは1つお話を。春日キュンとバンビの話です。
ひとつは「ただいま。」の方で。もう1つは「monmon」の方で。
春日キュンのファン…なかなか増えませんねぇ。
いやぁ最初はね、「こりゃあ、日比谷以上に人気出ないかも」って想ったんですけど。
あっ、わりと日比谷好きですよ、自分。日比谷をプレイした後、
なぜか、あだち充のナインを読みたくなります。タッチじゃなくて、ナイン。
ものすごく売れる手前の、あだち充作品が好きです。
日比谷はね、初期のあだち作品に登場する、主人公と対峙する、そう強くないチームのエースとか
セカンドの選手とイメージがかぶるの。
ちょっと冴えない系のね。

日比谷はね、お調子者だけど結構根はナイーブなやつだと思うよ。
おとめ座だしね。宮沢賢治もおとめ座だよ。大江千里もおとめ座だよ。
えっ、関係ない?いいのいいの、おとめ座は良いよ。

そういえばさ、なんで日比谷と若王子先生、同じ誕生日なの?ねえ。

あ、話しが逸れた。
そうだ、春日きゅんだよ、春日きゅん。

誰かきゅーんってならないかな、春日きゅんにさ。



拍手色々とありがとうございましたw
向日葵さん、リンク新しく貼りなおしましたよ。
そして、智さん。やさしいことばをありがとうございました。

他にも色々とありがとうございました。

さて、水曜日の夜、絵チャをやります。忘年会絵チャです。
のんべんだらりんな感じです。
気が向かれましたら、お気軽にいらして下さいね。


では!






ポトフを作りながら

potohu1.jpg




















話しを1つ書く。今日はコウちゃんの話しを。(ただいま。の方でUPしました)

コウちゃんとルカ。
可愛いね。時々切なくなるね。
オイラの中のヤンキーって、凄く古いので言ったら「ハイティーン・ブギ」の翔です。
弟が生まれる年に、母さんが入院していた婦人科の待合室で読み耽っていた思い出。

あっ、今、頭の中でマッチ先輩が歌う「ハイティーン・ブギ」が流れてきた…!
そんでもって他は、紡木たくの「ホットロード」。春山くんだ、春山くん。
紡木たくの本は結構家にあったりする。
連載当時はビー・バップハイスクールも流行ってたけど、紡木たくのヤンキーは凄く冷めてたな。
死をいつでも覚悟しているような春山とルカが、ちょっと重なって見えるよ。
そういえば春山くんもラストの前に…。

ちょっとゲームのねたばれにふれるよ、ここから先の話ね。

桜井兄弟と仲良しの状態で迎えるクリスマス。あれはなんか泣けるね。
コウの手作りのクリスマスツリー、テーブルの上にどんと置かれた食べきれないほどのホットケーキ。
あの場面で2人の優しさや切なさが痛いほど伝わってきて、見るたびにキュンとくる。

映画で「レオン」って作品があるんだけど知ってる?
ジャン・レノと、ナタリーポートマンのね。
ジャン・レノが演じるレオンは凄腕の殺し屋。
だけど酒は飲めなくてね。いつも牛乳を飲んでいる。
映画の中で牛乳を飲むシーンが何回か効果的に使われているのだけど、
そのシーンを見るたびに、レオンにぐっと感情を移入してしまう。

悪ぶっている奴、本当に悪い奴。黒い物を心の中に抱えている者が見せる、優しさや弱さ。

レオンと桜井兄弟に感じる想いは、結構似てる。
ピクシブで桜井兄弟とバンビが仲良くしている作品を見ると、ほんとキュンとくるよ。
そこにバンビをはさんでいなくても、ね。


あっ。
書きかけの大迫先生の話はできるだけ早いうちに書き上げようっと。
大迫先生の話を書きながら、もう一度先生をクリヤーしたくてちょこちょこやっておりました。
いいなあ、先生。

先生、いいなあ。



今年の春から細々とやっておりましたブログ「monmon」を今日から
サイトへ移行することにしました。
ブログで連載物をやっていくのは、どうも難しい。
上手にブログを使われている方もいらっしゃいますが、自分にはちょっと無理がありました。
「ただいま。」の方でやらないのは、話の内容が全て成人指定の為です。

新しく作った「monmon」にはタイラーの連載物とか、氷上くんの「童貞を失えば」
天之橋さんの「Bird」、三原くんの「いろどり」などをUPしています。
あとは、守村くんの新作を1本。

すでにブログのアドレスを知ってらっしゃる方は、そこに新しいサイトのURLを
貼っておりますので、よろしければそこから御覧になって下さい。
ブログを知らなくて、今から見てみたいと言う方は「ただいま。」の案内の所に
ヒントが書いてあります。ウェブ拍手で問い合わせも可能です。
ただし、成人された方に限定させて頂きます。
ちなみに、ブログ「monmon」は12月末をもって閉鎖します。

まずは報告まで。


写真のほうは牡蠣とホタテのクリームシチュー。
牡蠣はすごいね。美味しい出汁がとれるね。
シチューに白ワインでもと思ったけれど、日本酒で。
滋賀県の地酒「松の司」。これは物凄く美味しい!シャブリより美味いと思うよ。

kakuso.png
あと先日、つきこさま宅
絵チャにお邪魔してきました。

見て!見て!
素晴らしき隠しキャラ達!
あみだくじひいたら
みんな隠しキャラ!

ひーーーー。
夢のようだ!

颯さま(藍沢せんせぇ)
ナスコさま(春日キュン!)
月子さま(タイラー)
ミユキさま(大迫せんせぇ)

とっても優しくて、居心地の良い絵チャでした。
ちなみに、カオポンが来る前はハイヂさんもいらしたようで。
絵チャログを拝見しましたが、ハイヂさんは素敵な黒タマオーを描かれていらっしゃいました。

つきこ様のサイトは、カオポンのところからリンクを貼らせて頂いてますが、
物凄く読み応えのある漫画を連載されていますよ。
きっと、どこにもいないバンビがそこにいますよ。


ではでは拍手のお返事です。

なーんて流行り歌、昔ありましたね。
ぬるいお酒なんて美味しいのかな。子どもの頃、そんなことを思ってました。

この年になって、ぬるいお酒が美味しい事を知りました。
埼玉の地酒「ひこ孫」。
燗酒ではこれが一番美味しいと思います。

ゆっくりと体が温まります。これからの時期には良いですね。



今ゆっくりとですが、話書いてます。
タイトルは「白のジャージ」

大迫先生のお話です。
近いうちにUpしたいなと思います。



カオポンは装飾品をあまり持っていません。
もっているのは、随分昔に相方に買ってもらったアンティークの指輪と
結婚指輪。あとは3年前に伊勢志摩で見つけたパールのピアス。それだけです。
3つしか無いので、いつもそれを身に着けております。

本当は服やTPOにあわせて色々持っていると良いのでしょうけど。

そして今回、もう1つ新しく加わりました。
リンクさせて頂いている「GREENぐらす 」の茉莉さんが、この秋に「KOMOREBI屋」と言う名前の
アクセサリー屋さんをネット上でオープンされました。
茉莉さんの描かれる絵って、きっとどんな人でも一目見ただけで「あっ、良いなー!」って
ファンになってしまう絵です。
もりりんや千晴くんの絵が特に素敵なんですよ。キャラクターの純粋な部分、清らかさが凄く伝わってくる絵なんです。
茉莉さんの描かれるもりりんのおかげで、私はどれだけ創作意欲を沸かせてもらった事か。

茉莉さんがサイトの方で「もりりんテイストなお店」になりましたと仰ってましたが、
本当にそんな感じのお店です。
やわらかな陽の光がとても似合うお店です。

二ヶ月前に、仕事場の方で生徒さんたちと一緒に水晶探しをしました。
その時は小さな小さな黒水晶を見つけました。天然鉱石の美しさをはじめて実感しました。
それで、茉莉さんのお店を覗いた時に「これは良いなあ」と思うものがいっぱいありまして
一月ぐらい眺めてから決めました。

写真にある、このブレスレット。エメラルドとプレナイトと言う石を使っています。
すごく丁寧なつくりです。身に着けていると、なんか良いなあと言う気持ちになります。
茉莉さんの心が篭もっているからでしょうね。なんだか良い。

昨日仕事場で年長児の女の子が「大きくなったらアクセサリー屋さんと、プロゴルファーとケーキ屋さんになるんだ」と教えてくれました。
その子は本当に夢を叶えたくて、アイロンビーズを使って自分で考えたアクセサリーを作って、クラスの女の子にプレゼントしたり、ゴルフを上達する為に、お父さんと打ちっぱなしの所で一日50球ぐらい打ってきたり、ケーキもお母さんに手伝ってもらわずに一人で焼いてしまうという、かなり凄いバンビでございます。
でも、最近の彼女の悩みは「アクセサリーのネタがつきた」こと。
おもちゃのアイロンビーズに飽きてしまったらしいのです。

それならと言う事で、身に着けたこのブレスレットを見せてあげたら、その子は興味津々。
一つ一つの玉を食い入るように見つめて、ほーっとため息。
「どう?これ見て、どんな感じがする?」と聞くと、
「うーん。あのねえ…なんかねえ…ホッとする」と。

そうか!ホッとするんだ。小さい子も自分と同じ気持ちになるんだなと、感心。
「ずっと前、中津川の山の中で水晶掘った時のこと覚えてる?これは、あの水晶と同じ鉱石ですよ」
そう教えてあげると、そのこは「私も鉱石使ってみたい」と。
鉱石を手に入れるには、こどものうちは随分手がかかるから、同じ類で自然の物を使うと良いよと薦めてみました。
この子達がいつも遊んでいる野山で見つけた物で。

「じゃあ、ドングリの首飾りにするわ」と、その子は静かな声で言いました。
心に何かを決めた時ほど、子どもって静かになります。
どんな首飾り作ってくれるのかなあ、楽しみだなあ。
「また、見せてね」と言われたので、いつでも見せてあげることにしました。
茉莉さんのブレスレットを眺めて、少しでも感性を育てて欲しいなと。

komorebi1.jpg




















そして、ブレスレットと一緒に添えて下さった千晴のイラスト。

ちはるーーーーーーーーー!!

旦那さんにするなら千晴って、ずっと前から決めておりましたw
氷室先生は凄く好きなのだけど、私って凄いズボラだから、先生に速攻で「出ていけ!」と言われそうだし。
8年前の夏。
千晴に「オブギョウ様は…」と片言で言われた時から、ずっとずっと好きなんです。
茉莉さんの千晴は良いなあ~。キュンキュンするなあ。ずっと片言で喋ってくれそうだ。

みなさまも宜しかったら、茉莉さんのお店にお立ち寄り下さい。

IMG_000134.jpg


KOMOREBI屋


BGMはジャズレコード3枚なり。ボージョレーヌーボーは、まだ味わっていない。今日は慣れた1本のワイン。
ポルトガルの女性醸造家が作ったフルボディ。
何度も食卓に上った「安い牛肉のシチューと鮪のカルパッチョ、ブルーチーズ」という献立。
いつもより少し気を使ったのは、仕事先で見つけた大きな枯葉。
ビーフシチューの中の本シメジ。それぐらいかな。
少しだけ頑張った食事で、16年目の「これから」を祝う。



ピザってさ、やっぱりイースト菌とかいれないといけないの?
本とか読まずに、毎回適当に作ってるんですよ。
ただね、小麦粉をこれでもかこれでもかと練ってこねて
ちょっとほっといて、またこねて、
うすっぺらくのばして、その上に具を適当に乗せて
フライパンで焼いちゃうの。

具はね、美味いんだなあ。
でもさ、生地がね堅いのよ。なんかね、天然酵母パンでも食べたかのようなハード感がありまして。
市販でさ、ピザ用の生地って売ってるのよね。やっぱり買った方がいいの?どうなのー?


あっ、日記のタイトルにもあった「カーテンを洗う」。
これは、今日UPした「どうでもよろしい」の中にも出てくる場面です。
主人公が学校で、せっせと学校のカーテンを洗っている。

実は、これ。
実体験がちょっとからんでいます。
中学二年の夏休み、個人的に理科研究をやってましてね。
その頃、テントウムシを飼育していたんです。
テントウムシは夏になると眠り、冬になると、また眠る。動物や昆虫が冬眠するのは知っていましたが
夏に眠るなんて不思議だなあって。
春の間にせっせとつかまえて、飼育箱に入れて、毎日餌を(アブラムシと水)やって観察してました。
科学部には所属していなかったけど、部室の出入りは自由でした。
お盆の頃、うだるように暑くなると、テントウムシはよもぎの葉にくるまってじっと動かなくなります。
そうなると、しばらくは暇になります。
暇だなあ、暇だなあと思いながらも毎日飼育箱を覗いていたら、あるとき隣の部屋から先生が現れて
「よう、飴ちゃんやるから、カーテン洗えー」って。
ああ、これがルカなら…!

もっと勉強すればよかったのに、ずっとカーテンを洗っていました。
その頃から今みたいに話しを書いていたので、洗濯機の前でずーっと話のネタを考えてました。
学校の通学路の途中に、一箇所だけ昔から変わる事の無い雑木林があったんですよ。
その林以外は次々と宅地に変わっていったのに、そこだけは変わらない。
そこには小さなほこらがあると聞かされていたので、その場所に潜む精霊の話とか考えてました。
普段は大気の一部として存在しているのに、ある日、地元の中学生の男の子に恋をしてしまった。
精霊の力を使って人間の女の子の姿になって、その男の子の前に現れてみるのだけど、そのこは相手にしてくれない。
何度も接触を試みて、やっと話ができて心を打ち解けれるようになった頃、とうとう、その雑木林も開拓の手が入る…。

いかにもな話ですね。さすが中二。洗濯機を回しながら、そんな妄想でハアハアしてました。


今回UPした話とは全然関係無い話ですな。
今回の「どうでもよろしい」は、2003年の秋に書いた話を、ごそっと改稿してみました。
もう8年経つんだ。
あの頃は、はじめて二次元にときめいたばかりで、毎日が氷室先生でいっぱいでした。
改稿しながら、あの時の気持ちを思い出しました。
やっぱり、氷室先生は良いなあ。

ちょっと前にも書きましたが、12月のクリスマスの頃には、氷室先生の話しを書きたいな。
その前に、書きかけになっていた氷上くんの話や、タイラーの話。できたら大迫先生の話も書いてみたいと思います。


ツイッターやウェブ拍手など、色々声をかけて下さってありがとうございます。
いつも思うのだけど、皆さん本当に優しい。

ありがとうございます。


(カンナしゃん、素敵なメッセージありがとう!大好きだよー)


朝10時までは真っ黒だった空が、あっというまに晴れわたり。

soop.jpg




















市場で大きな本しめじが手に入ったので
白菜、ごぼう、葱と一緒にスープを。

白菜の芯と、しめじから美味しい出汁がとれます。
塩少々、薄口醤油を少しだけ。

お鍋いっぱいに作って
半分くらいになったらうどんをいれて、煮込みます。
今日は職場のみんなにふるまってきました。

みんなで同じものを食べると、なんだか嬉しい気持ちになるからね。

mero.jpg






















話しを4つ、同時進行で進めております。そのうちの一つ、「わたしのダニエル」をUPしました。
「銭湯lover」のジョージさんが描かれた、春日くんのイラストがとても素敵なのです。
ものすごく話しを書きたいなあと思いました。

タイトルのダニエルは、映画「小さな恋のメロディ」の主人公、ダニエル・ラティマーから。
映画も良いけれど、早川からでているこの小説版が凄く良い。
訳された方のセンスも良いと思うのだけど、何度読み返してもキュンときます。
春日くんもキュン。
一緒、一緒。
そしてジョージさんから、その素敵なイラストを頂きまして、感動しております。


他に書いている話は、タイラーの話と、氷上くんのあれです。「童貞をうしなえば」の続き。
氷上くんの「あれ」を公開するのに、ちょっと勇気がいりましたが
好意的に読んで下さる方がけっこういらっしゃったので、ほっとしております。
その続きも書いております。
あと、「monmon」の方で連載しているタイラーの話も続きを書いております。
他にも色々書きたいことがあるので
本当にまとまった休みが欲しいなあと思います。

サイトのTOPページのところは、数年前にイカぽんが描いてくれた氷室先生のイラストにしました。
今はタイラーや春日きゅんとか、GS3の方に偏りがちですが
やっぱり二次創作の原点は氷室先生。

向日葵さんとタカセさんが主催されている先生まつりを愛でながら
やっぱり、先生は良いなあと思います。応援してます。お二人とも体に気をつけて。企画運営おつかれさまです。
あっ、タカセさん、ウェブ拍手ありがとうなのよー。

先生の話は12月に入ったら書く予定です。その頃になったら、よろしくお付き合い下さい。

ついったーの方も暖かいフォロー、ありがとうございます。
ついったーも良いね。面白いね。
でも、サイトを通じての、人とのふれあいが一番好きだよ。



約一月半。
休み無し。

よう、働いた。

でも、元気だよ。

ちょこちょこ話し書いてるよ。

あっ、みようみまねでついったーはじめました

ま、お気軽に声かけてやってくださいませー。

ではでは。


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