連休中、ほとんど何処にも行っておりません。月曜日に父さんの墓参りに行ったことぐらい。
墓前には大好きだった栗きんとんを供えました。
生前は体に悪いからと、母さんとおいらからみっちりと食事制限をさせられてきた父さんですが
仏さんになってしまうと、制限する必要なんてなくなっちゃう。(笑)
だから父さんは、朝からおはぎだの(昔は白飯の上におはぎをのせて食べたがる様な人だった)
饅頭だの果物だのと、ほとんど糖質で出来たものばかり供えられてしまう。
あっ、お茶も出すけど、それよりもコーラーの方が多い。
もしも夢枕に立ってくれるような事があったら、しかとこの目で変わりっぷりを見てみたいものです。
墓参りの後、美術館へ寄りました。
「わたしが選んだ、いわさきちひろ展」。
8月に安曇野へ行った時、いわさきちひろ美術館へ行ったけれど
またここでも、彼女の作品を見ることができました。
特に女性や子どものファンが多いので、ここも物凄い人でした。
今回はこの町の人が選んだ「わたしの、いわさきちひろ」なので、作品ごとに
選出者のコメントがかかれてあります。
「あかい色がとてもきれいです。女の子は何で笑っているのかな、
給食がおいしかったのかか」
なんて、こどもの評もあれば
「30年前に病気でこどもを亡くしました。あの時、もっとこの絵のように
胸の中で抱いてやりたかった」
と、思わず涙を誘うものも。
美術評論家のものと違い、素人が純粋に心に響いた気持ちを書いているので
これを読みながら絵を見ていくと、更に作品に味わいが増します。
最初は「あたし知ってるわよ、けっこうメルヘンな絵を描く人なんでしょ」って
軽口を叩いていた母さんも、会場に入って作品を眺めるうちに
真剣に見入るようになりました。
そして気づくとハンカチを目に押し当てている母の姿が。
赤ちゃんを抱く優しいまなざしの母親の絵の前で、はらはらと涙を流しております。
後で聞いたら、父さんと暮らし始めてすぐに生まれた私の事を思い出したとか。
あの時が一番幸せだったのね。
なわとび、おにごっこ、お月見、お遊戯、海を見ている女の子と男の子。
ちひろの作品には、必ず「あの頃の私」がいます。
沢山の作品の中に、「わたし」を見つけた時の感動は大きいのです。
抽象画や近代美術的な絵を見た時と違い、絵の分り易さもあるんでしょうね。
こどもから老いた人まで皆、ちひろの作品を心からとらえようとしていたのが、とても印象的でした。
美術館を出るとすぐに私達は別れて、それぞれの家へ。
遠いところへは行っていないけれど、近場で楽しんでおります。
月曜日の晩御飯はこんなものを作りました。
ひらやーち
(沖縄のお好み焼き)
ラフテー
(昨日の残り物)
豆腐とゴーヤーと
少しだけ残っていた冷麦を湯掻いて
一緒にチャンプルーしたもの。
お酒は、長崎の南島原の酒蔵から
お取り寄せした純米酒。
ひらやーちは、韓国のチジミみたいなもの。
作り方はいたって簡単。
メリケン粉(小麦粉)を水で、しゃびしゃびな感じに
溶いて、塩コショウを振って
油を引いたフライパンに薄く引いて両面を
焼くだけ。
私の場合、塩コショウの他に
ムロアジを粉末したものや、アゴ(とびうお)の粉末など、出汁になるものを混ぜます。
生地に味が程よくつくので、ソースもマヨネもいりません。
具は、キャベツとツナを入れるのが沖縄では一般らしいです。(おばあも、母さんも、この具でした)。
この日は、ツナがなかったので、何とミニトマトを。
トマトは加熱すると、甘くなるでしょ。出汁の塩味とトマトの甘みが、とてもよく合うのです。
薄く焼くので、外はカリカリ。中はキャベツがシャキシャキ。
チヂミは胡麻油で焼きますね。こちらはご家庭の好きな油で。
5分くらいで焼けちゃいます。これを何枚も何枚も焼いて食べるのです。
泡盛と一緒に食べても良いし、三時のおやつにも良いし。
(わたしの場合、三時のおやつが定番でした)
家人も喜んで食べておりました。
(ウェブ拍手、沢山ありがとうございます。お返事は次の日記の時に…お待ちくださいませ)
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