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久しぶりに晴れた日曜日。僕は窓を開けると、外からの光を手元に開いた白い紙の上に集めていた。
部屋の電気をつければ十分まわりは明るくなるのに、僕の心は蛍光灯の光より、やわらかな朝の光を求めていた。
開いた白い紙には、小さな文字が縦書きにつづられている。久しぶりに見る、母の書いた字だ。

----(みのる)、お元気ですか。外はまだ、雪が深く降り積もっております。

最初の一文を読んだ瞬間、僕の心の中にふるさとの景色が浮かび上がる。
古い茅葺屋根の家、土間を上がってすぐの囲炉裏端。
かけられた鉄瓶の口からは湯気が立ち、冷え切った空気をそこだけほんのりと暖めている。
母はそこにちょこんと座って、編み棒を動かしている…。

「まだ、雪は積もったまんまかなあ」
思わず、独り言が出る。
茅葺屋根に何層も積もった雪。今年は誰が雪かきを手伝ってくれたのだろう。
本当は僕も手伝うはずだったのだけど、急に仕事が入って、戻ることができなくなった。
赴任地は日本を遠く離れた、赤道直下にある小さな南の島。一年中原色に囲まれた島の中で、僕は三日前まで蝶を追っていた。
学生の時の恩師に付いて、蝶の研究に明け暮れていたのだ。

久しぶりに日本に戻ったのは、研究に区切りがついたのではなく、また別のところから仕事の依頼が来た為だ。
今度は南の島ではなく、僕の家から自転車で30分くらい走ったところにある私学高校。
中高一貫の進学校として地元では有名な所だ。
新学期から非常勤講師として、そこへ赴くわけだ。
一応教員の資格はもっているけど、それを活かすのは今回が初めて。正直、生徒の前でちゃんと授業をやっていけるか、かなり不安だ。


帰国する前に、母には電話を入れた。新しい職のことも少し触れておいたが、母は凄く喜んでいた。
いつも日本から遠く離れた所にいるので、今度は安心なのだろう。手紙にもそのような事が綴られていた。

-----もうすぐ学校が始まりますけど、まだ寒いでしょう。寒いときには首に何か巻いて喉を守りなさい。
はすぐに咳をこじらせるので、母は心配です。どうぞ体だけは大事にしてください。


手紙はそこで終わっていた。「かしこ」の代わりに、鉛筆で薄く雪だるまの絵が描かれていた。ふるさとはまだ、春が遠いらしい。
読み終えた手紙を折りたたむと、僕はズボンのポケットにしまった。








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こんにちはです。
おや?カオポン、何か話を書き始めたみたいだけど、何の話だ?

あ、二次創作じゃなくて、オリジナルです。
サネトモ先生の話です。
ここは二次創作サイトなのに、オリジナルをもちこむのはちょっと気が引けますので
もう少しまとまった形になったら、
以前やっていたオリジナル小説のサイトにUPします。

気が向いたら、どうぞ。

ここでは、あくまでもゲームの中のキャラクターを愛でるサイトの方が
見にきてくれた人には良いのかなあと。


ちなみに、「サネトモ先生について詳しい設定があったら教えてください」と色々
問い合わせを頂きましたので、ちょっと書いておきます。


サネトモ先生の本名は、実本 穣。さねもとみのると言います。
出身は、岐阜県。何で岐阜県なのかと言うと、これは後々の話に係っています。

趣味は昆虫採集。特に蝶の生態を研究するために国内外を問わず、蝶を探しに行きます。
尊敬する人は、アンリ・ファーブル。
愛読書はもちろん、ファーブル昆虫記全巻と、ヘッセの「車輪の下」。

せいたかのっぽで、頭はもしゃもしゃ。目の色は少し色素の薄い鳶色。
ちゃんと手をかければ、それなりに良い男なのに、
まったく自分をかまわない。
好きな食べ物はご飯とアジのひらき。酒はあまり飲めない。
酔うとすぐに歌を歌いだすが、それが極めて音痴らしい。

のんきでおだやか。恋の話は皆無に等しく。
年齢は不詳。大学を出たり入ったり、入り浸ったりしていたために
人よりかなり遅めの社会デビュー。

6畳一間の安アパートに、現在一人暮らしを楽しんでおります。





・・・と、こんな感じです。話がすすむうちに、もっともっとサネトモ先生の人間臭さがかけれるといいなあと思います。


こちらの日記にサネトモ先生の話を書くのは、今回限り。
次回からは、GSのキャラで話を進めていこうと思います。

ではでは~

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